僕の26年前のFirst Solo Albumが再発売!

 

2011年は世界にとって、特に我々日本人にとって、そして白井良明にと
っても大変大きな年になった。東日本大震災、原発問題、なでしこジャパ
ン、ムーンライダーズ無期限活動休止。そんな年末に、23年前にリリース
したソロアルバム「City of Love」が紙ジャケで再発売されました。
この再発にあたり、当時僕が感じてたことや、制作エピソード、周りの反
応など、思い出してブレのない範囲で思い付くままご紹介しましょう。

HYCA-3033.jpg

1僕はハウスミュージュックを「都会の民族音楽」と呼んでいたな。
black peopleが生み出したテクノはどこかnativeで地下で蠢くような
不思議な躍動感があった。そこに民族音楽的な強さが見えた訳だ。
2当時はNew Waveのかなり後期でアメリカで売れようとしていたイ
ギリスのシーンにうんざりしてた。そいで僕はニューヨークに単身
乗り込む訳だ。ハウスに出会ってだ。もともとハウスはシカゴ発祥
らしいが、すでにNYで枝葉が分かれる程に進化してた。一緒に仕事
したヒスパニック系のエンジニアは、デヴィッドコールがアレンジ
したトラックに僕がスパニッシュなアドリブをいれると興奮して目
が血走って怖い位だったった。
やたら曲をplay backしながら全てのチャンネルのOnOffを繰り返すので
「何やってんだ?こいつ。」的な目で視ていたのだが、今思えばremix
の始まりみたいなもんだったんだな。日本に帰ったてから同じように
してると日本のエンジニアに「白井さん、何やってんすか?」ってよ
く聞かれたもんだ。(笑)

3ライダーズのメンバにも白井は「ブラコン」に走った!
 って言われたな(笑)ハウスはまだ日本ではチンプンカンプンだったんだ。
 今野雄二さんという我々からはちょっと流派の違う方に相談し、歌詞を
 お願いし、ミュージシャンも紹介してもらう。オノセイゲンにもコーディ
ネイターの紹介とかをしてもらったな。そして満を持してラテンヒップホ
プやハウスをポップ化する作業に入っていったのであったった。ポップ化し
してるので逆にアメリカ人にも「これはハウスとはちょっと違う」って言われた
な(笑)
3よく「これは早過ぎたね」とか言われるのだが、ぼくは全然へっちゃらだったな。
若かったのと江戸気質で持ってたからなw。何より自身満々事だったな。
4ジャケットのことを話そう。上の写真はグリニッチヴィレッジで撮りました。カメラマン
が道路の反対側から撮ったので階段の上でズ〜っと1人でギターを弾くんだけど、着てる
トレーナーが結構派手なんで通行人にかなりからかわれたな(笑)NYは街角にkorea系の
花屋さんがたくさんあってそれが凄く綺麗なんだ。最初そこに立って黒人の子供と一緒に
踊ってるジャケットにしたかったんだけど、なかなか一緒に踊ってくれる子供がいなくて
結局こうなったって訳。今思えば小遣いでもあげればやってくれたのかなって反省、反省w
5下の写真はなんとウォール街。NYって面白い街でぼくがこんなことやっててもちょっと見
る位であとは誰も気にしない。だからこっちも思いっきり楽にやれる。ジロジロ視たりしな
いんだなこれが。ウォールストリートでストリートって訳だなw

@wall street in NY.jpg
7ミュージシャンも皆スゴかったな。Whisper in the Nightでデヴィットコールはテクノなのに
キックのサンプルを同期させずに手弾きだったな。打ち込みだとリズムがずれるとかいって(笑)
Urban Cowboyという曲ではスクリッティポリッティでギターを弾いてるニックモロックに弾
いてもらったが半端無くクレバーで一回聴いて曲覚えてたよ。トラックをアレンジしてくれたのは
ジェフボーヴァ。当時はシンディローパーをアレンジして売れっ子だった。
今日はひとまずこんなところにして、
皆さん是非聴いてみて下さいな。次回レポートもお楽しみに・・・

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

アーティスト:白井良明

タイトル:City of Love

発売日:2011.12.21

発売元:ハヤブサランディングス/LOST HOUSE ARCHIVE CLUB

http://www.hayabusa-landings.com/label/losthouse/

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B005Q27ESI/ref=s9_simh_co_p15_d2_g15_i3?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=left-1&pf_rd_r=0T3REJYVMGYT0CFYRAKD&pf_rd_t=3201&pf_rd_p=464711576&pf_rd_i=typ01

音源提供:ポニーキャニオン

品番:HYCA-3033

価格:2,500円(税込)/2,381円(税抜)

備考:2011年最新リマスタリング音源

可能な限りオリジナルLP盤を忠実に再現した紙ジャケット仕様

解説:小暮秀夫

 

白井良明 Ryomei Shirai

City of Love

2011.12.21 RELEASE

 

1 City of Love

2 Whisper in the Night

3 君の瞳の湖

4 火傷しそう!君の冷たさに

5 青空のトランペット

6 No! Blood!

7 友達で損した

8 Urban Cowboy

9 Slepping Bag

10 Young & Innocent Days

 

ムーンライダーズのメンバーであり日本のロック・シーンを代表する

名ギタリストでもあり、またプロデューサーとしても数多くの名盤や

ヒット作を生み続けている白井良明、彼がムーンライダーズの活動

休止中の88年にT.E.N.Tレーベルからリリースした1stソロ・アルバ

ムが、待望の紙ジャケット仕様でリイシュー!

日本とアメリカを又にかけ豪華ゲストを迎え録音。当時クラブ・シ

ーンで最先端だったハウス・ミュージック等をいち早く取り入れ、

後のムーンライダーズの復活作「最後の晩餐」(91年)にも大きく

影響を与えた白井良明独自のセンスが大きく開花したバラエティ

豊かな超ド・ポップ・アルバム。

 

参加ミュージシャン:David ColeJeff Bova、小原礼、バカボン鈴木、

こだま和文、松尾清憲、BaBeetc....

 

 

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コメント(既存のみ):5

2011年12月22日 06:36

ただただ懐かしくて(涙)

2011年12月22日 06:37

ただただ懐かしくて(涙)

2011年12月22日 21:17

確かに!応援団長だったもんね!(笑)
ありがとうございました。

2011年12月23日 12:01

当時、白井さんとヤクルトスワローズを応援してました!
わが青春の日々。

探したら...まだあると思いますよ!RYOMEIメガホン :)

2011年12月23日 12:33

ご無沙汰しております。圧巻の新譜堪能しております。Who's Gonnaでぶっ
飛び、Masque-Rider初聴にて泣きました。そして、17日のライヴ感激でし
た。昨年のSclap今年のライダーズと記憶に残る誕生日となりました。
ありがとうございます。
今月中旬に突如PCが壊れまして、さらにバックアップもなくなってしまい
ました。お時間のある時で、大丈夫ですので、また、ご連絡頂けると嬉しく
思います。宜しくお願い致します。
30日は、残念ながらまだ、クジが当たりません。
今年もあと少しです。体調などお気をつけくださいませ。
また、おいしいお話なども楽しみにしております。
ひょーど

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