City of Love(紙ジャケット仕様)

City of Love(紙ジャケット仕様)

曲目リスト

  1. City of Love
  2. Whisper in the Night
  3. 君の瞳の湖
  4. 火傷しそう!君の冷たさに
  5. 青空のトランペット
  6. No!Blood!
  7. 友達で損した
  8. Urban Cowboy
  9. Sleeping Bag
  10. Young & Innocent Days

僕はハウスミュージュックを「都会の民族音楽」と呼んでいたな。
black peopleが生み出したテクノはどこかnativeで地下で蠢くような不思議な躍動感があった。そこに民族音楽的な強さが見えた訳だ。

当時はNew Waveのかなり後期でアメリカで売れようとしていたイギリスのシーンにうんざりしてた。
そいで僕はニューヨークに単身乗り込む訳だ。ハウスに出会ってだ。もともとハウスはシカゴ発祥らしいが、すでにNYで枝葉が分かれる程に進化してた。
一緒に仕事したヒスパニック系エンジニアは、デヴィッドコールがアレンジしたトラックに僕がスパニッシュなアドリブをいれると興奮して目が血走って怖い位だったった。
やたら曲をplay backしながら全てのチャンネルのOnOffを繰り返すので「何やってんだ?こいつ。」的な目で視ていたのだが、今思えばremixの始まりみたいなもんだったんだな。
日本に帰ったてから同じようにしてると日本のエンジニアに「白井さん、何やってんすか?」ってよく聞かれたもんだ。(笑)

ライダーズのメンバにも白井は「ブラコン」に走った!って言われたな(笑)ハウスはまだ日本ではチンプンカンプンだったんだ。

今野雄二さんという我々からはちょっと流派の違う方に相談し、歌詞をお願いし、ミュージシャンも紹介してもらう。
オノセイゲンにもコーディネイターの紹介とかをしてもらったな。
そして満を持してラテンヒップホップやハウスをポップ化する作業に入っていったのであったった。
ポップ化してるので逆にアメリカ人にも「これはハウスとはちょっと違う」って言われたな(笑)

よく「これは早過ぎたね」とか言われるのだが、ぼくは全然へっちゃらだったな。若かったのと江戸気質で持ってたからなw。何より自身満々事だったな。

ジャケットのことを話そう。

 

City of Love(紙ジャケット仕様)

上の写真はグリニッチヴィレッジで撮りました。カメラマンが道路の反対側から撮ったので階段の上でズ〜っと1人でギターを弾くんだけど、着てるトレーナーが結構派手なんで通行人にかなりからかわれたな(笑)
NYは街角にkorea系の花屋さんがたくさんあってそれが凄く綺麗なんだ。
最初そこに立って黒人の子供と一緒に踊ってるジャケットにしたかったんだけど、なかなか一緒に踊ってくれる子供がいなくて結局こうなったって訳。
今思えば小遣いでもあげればやってくれたのかなって反省、反省w

下の写真はなんとウォール街。
NYって面白い街でぼくがこんなことやっててもちょっと見る位であとは誰も気にしない。
だからこっちも思いっきり楽にやれる。ジロジロ視たりしないんだなこれが。
ウォールストリートでストリートって訳だなw

 

 

wallstreet_NY.jpg

ミュージシャンも皆スゴかったな。
Whisper in the Nightでデヴィットコールはテクノなのにキックのサンプルを同期させずに手弾きだったな。打ち込みだとリズムがずれるとかいって(笑)
Urban Cowboyという曲ではスクリッティポリッティでギターを弾いてるニックモロックに弾いてもらったが半端無くクレバーで一回聴いて曲覚えてたよ。
トラックをアレンジしてくれたのはジェフボーヴァ。当時はシンディローパーをアレンジして売れっ子だった。
今日はひとまずこんなところにして、皆さん是非聴いてみて下さいな。次回レポートもお楽しみに・・・

(「白井良明公式ブログ(僕ログ) : 僕の26年前のFirst Solo Albumが再発売!」より)

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